全家研から皆さんへ
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ポピーを発刊している全家研(全日本家庭教育研究会)は、子ども達の学力向上、よい習慣づくり、家庭の教育力強化のお手伝いをしています。
全家研より皆さんへ、家庭教育のお役に立てる情報を、こちらのコーナーでご紹介します。
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親と子の絆を深めるために

【第4回】

「食べること」を大切に

〜今夜は、家族で食卓を囲んで「食べること」について、話してみませんか〜


 「いただきます」は感謝のことば

 校長をしていた学校で、3年生の「総合的な学習の時間」に、京都の老舗料亭「山ばな・平八茶屋」の若主人をゲストティーチャーとして、お迎えしました。野菜そのもののおいしさや、だしのうまみを子どもたちに伝える「食育」の授業です。

 若主人は、初めに「肉や魚だけでなく、カブやミズナなどの野菜も生きています。食べるとは、命をいただくこと。「いただきます」のあいさつは野菜を作ってくださった人、料理を作ってくださった人とともに、野菜そのものへの感謝のことばです」と静かに語りかけてくださいました。

 その言葉に聞き入る、子どもの真剣な目が忘れられません。人間は、他の命をいただきながら、行き続けていることを、しっかりと受け止めたのです。


 本物から生まれる子どもの感性

 湯がいただけのカブやミズナを食べたとたん、子どもから「おいしい」「あまい」という言葉が聞こえます。だし汁の飲み比べでは、お湯、かつおだし、昆布だし、かつおと昆布の合わせだしの4種類を、味わって飲みました。

 すると、見事に違いがわかったのです。「かつおのだしが好きです」「昆布だしの色がきれいです」「合わせだしは、こくがあります」……

 現代っ子の子どもたちに、野菜やだしのおいしさをわかってもらえるかと心配しましたが、本物に触れたときの表現の豊かさと感性の鋭さ、本物を見分ける子どもの力の素晴らしさを改めて感じた授業でした。


すべての根っこは「食」にあり

 今、日本では、生きることの根っこである「食べること」が大事にされていない風潮があります。手っ取り早く作れて、早く食べられるものがよい、嫌いなものは、残してもかまわない、食べなくてもよい…になっています。また、子どもが一人で食事をする「孤食」が問題にもなっています。これでよいのかという反省から、学校では食についての学習「食育」が始まりました。

 ですが、食べることの基本は家庭にあります。食べ物は、体をつくるとともに、心をつくります。心を込め作られた食事は、子どもを健やかに育てます。そして、健やかに育った心身が学力を向上させるのです。
 

全日本家庭教育研究会 本部対話主事 稲田百合 (平成21年度小学ポピー「ポピーf」1月号より)




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